【新給付金】一時支援金
2021.02.17[事業支援]
【2021年発表!新たな給付金】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
再度発令された緊急事態宣言の影響によって、
持続化給付金や家賃支援給付金の申請期限や
確定申告の期限の延長が決定しました。
※持続化給付金事務局:期限延長
※家賃支援給付金事務局:期限延長
※国税庁:確定申告期限延長
これら期限延長の発表後の1月末には、
令和2年第3次補正予算が国会を通過し、
事業者の皆さまを救済するための
新たな給付金や補助金制度の概要も
続々と発表されています。
その中でも、
緊急事態宣言の影響緩和に係る
一時支援金
は、要件を満たせば、
返済する必要がない給付金として、
多くの事業主の皆さまに注目が集まっています。
【一時支援金の要件】
<一時支援金とは>
一時支援金とは、
緊急事態宣言の発令にともなって、
飲食店営業時間の短縮
または
外出自粛の影響を受けた
中小事業者に対して支給する
給付金(返す必要がないお金)
です。
その上限は、
法人⇒最大60万円
個人事業主⇒最大30万円
を予定しています。
<申請要件>
支給対象とされる事業者は、
飲食店の時短営業または
外出自粛などの影響を受け、
2021年1月から3月のいずれかひと月が
2019年or2020年の同月と比較して
50%以上売上ダウンした
中小事業者
となります。
※緊急事態宣言エリア以外にある事業者も、
要件を満たせば給付対象となります。
対象/対象外業者の代表例は、
以下のとおりです。
このことから、
給付対象事業者は、
飲食料の取り扱いだけでなく、
それ以外の納入・物販やサービスといった、
飲食に限らず、
BtoCに該当する業者を非常に幅広く対象
としていることがわかります。
※要件にあたるかどうかは、
あくまで自己申告制とするようです。
※事務局の要請に応じて提出できるように、
納品書や顧客名簿など
の保存が義務付けられます。
また、
持続化給付金と同じく、
特例措置が検討されています。
※当事務所コラムでもご紹介しております。
⇒こちら
<支給額の計算>
一時支援金は、
次の計算式にしたがって決定される予定です。
2019年or2020年の対象期間の合計売上
ー2021年の対象月の売上×3ヶ月
対象月は
令和3年1月から3月までのひと月を指定
とすることができます。
要件にしたがった算定方法によって、
法人と個人事業主に分けて、
シミュレーションをしてみました。
1⃣食品製造株式会社A(法人)の場合
①2020年1月売上:500,000円
②2020年2月売上:300,000円
③2020年3月売上:200,000円
④=①②③合計 :1,000,000円
⑤2021年1月売上:200,000円
⑥=⑤x3 :600,000円
⑦=④-⑥ :400,000円
法人最大給付金額600,000円と比較
⇒⑦が最大給付金額以内
⇒支給額=400,000円
※⑦の上限額は600,000円まで
2⃣カフェB(個人事業主)の場合
①2019年1月売上:450,000円
②2019年2月売上:250,000円
③2019年3月売上:300,000円
④=①②③合計 :1,000,000円
⑤2021年1月売上:200,000円
⑥=⑤x3 :600,000円
⑦=④-⑥ :400,000円
個人事業主最大給付金額300,000円と比較
⇒⑦が最大給付金額より大きい
⇒支給額=300,000円
※⑦の上限額は300,000円まで
<申請方法と時期>
一時支援金は、オンライン申請
とする方向で調整されています。
また、申請にあたっては、
登録確認機関による事業実態の確認を経て、
確認番号の発行を受けること
が必須となります。
⇒当事務所にて事前確認可能です。
ご相談ください。
※事前確認については、コラムでもご紹介しています。
⇒こちら
※仮に行政書士や税理士など有資格者であっても、
登録確認機関登録をしていない場合は、
事業確認の実施や確認番号の発行はできません。
申請の受付期間は、
3月8日から5月31日までとなっています。
また、
事前確認の受付期間も、
5月31日までとなっています。
全体的な運用スタートに関しては、
次のスケジュールが計画されています。
【持続化給付金との比較】
昨年より申請受付スタートした
持続化給付金と比較をしてみました。
概要発表の段階では、
一時支援金の要件や計算方法などは
持続化給付金と似ていることがわかります。
いわば、
持続化給付金のダウンサイジング版
とも考えることができる一方、
持続化給付金に比べると、
要件が細部まで定義されています。
さらなる申請ルールの詳細については、
引き続き政府の発表を待ちたいところです。
現時点でわかっている情報をもとに、
今から準備できることとして、
以下の4つをピックアップしてみました。
①2020年度確定申告の期限内完了
一時支援金の申請に必要な書類のひとつに、
2019年と2020年の両方の確定申告書
が定められています。
※法人の場合は、
2018年度、2019年度2020年度のもの。
持続化給付金の申請では、
申請したいが、確定申告が終わっていない
というご相談を当事務所でよくお受けしました。
さらに、
持続化給付金や家賃支援給付金は課税対象
となるため、
支給を受けた方は、
必ず確定申告に反映するようにしましょう。
国税庁から発表された
令和2年度確定申告の期限は4月15日ですが、
この期限までに、
可能であれば、なるべく早く
確定申告を完了させることをおすすめします。
また、
税務署の収受印付申告書控え
E-Tax申告の場合は、受信通知メールの保管
を確認したいところです。
②令和3年1月から3月の売上台帳作成
売上ダウンを証明するための申請書類として
売上台帳は必須です。
また、事業確認や申請入力の際には、
各月の売上高を求められます。
申請がスピーディにおこなえるように、
対象期間の売上台帳は、
早めに作成をはじめましょう。
また、売上台帳には
事務局が定める必須項目が
確実に入っていることをチェックしましょう。
③登録確認機関の確認
現時点では、申請の前提として、
登録確認機関による確認番号の発行が必須
の方向で最終調整されています。
そのため、
リストアップされている登録確認機関が
事業場所の近くにあるか、すぐ連絡がとれるか
事前に確認したいところです。
当事務所も登録確認機関として確認番号を発行いたします。
是非ご相談ください。
※事前確認については、
コラムでも詳しくご紹介しております。
⇒こちら
※GW期間中も、
ご予約を頂ければ事前確認対応いたします。
⇒こちら
④最新情報の確認
現時点で分かっている情報は、
あくまで政府で最終調整中とされている情報です。
そのため、
変更や追加などの新情報が入る可能性が高いです。
政府からの通達やニュースで、
できるだけ最新情報を確認していきましょう。
※よくある質問や特例についても、
コラムでご紹介しています。
⇒【一時支援金】よくある質問
⇒【一時支援金】8つの特例
WINDS行政書士事務所も、
一時支援金に関する最新情報を常に確認し、
各事業者さまにおける申請要件や流れ、給付額など、
ご相談を承っております。
※当事務所に寄せられているお問い合わせも
コラムでご紹介しております。
⇒こちら
想定以上に長引いているコロナ禍ではありますが、
政府の新給付金を最大限活用して、
乗り切っていきましょう。