【登録確認機関が徹底解説】事業復活支援金の事前確認
2022.01.25[事業支援]
【今週受付スタート!給付金の事前確認】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
2021年度3つめの給付金、事業復活支援金。
昨日1月24日、ルール詳細が公表となりました。
※制度概要やよくある質問についても、
以前のコラムでもご紹介しています。
⇒【2021年3つめの給付金】事業復活支援金
⇒【いよいよ申請スタート!】事業復活支援金
⇒【登録確認機関が回答】事業復活支援金でよくある質問
⇒【登録確認機関が解説】事業復活支援金の特例
⇒【事業復活支援金】差額給付の申請
この給付金は、申請前に、
登録確認機関による事前確認
のチェックを受けることが必要です。
事前確認のチェックを受け
登録確認機関からのOKをもらえなければ、
申請を進めることはできません。
過去の2つの給付金では申請対象外だった
給付金の申請をするのは初めて
という事業者の皆さまも
多いのではないでしょうか。
申請前のプレ審査とも言われるこの対応。
事前確認の受付は2022年1月27日から
と決定しました。
事前確認のながれや
提出しなければならない書類などを
あらかじめ把握して、
スムーズな申請と給付
につなげたいところです。
【登録確認機関の事前確認】
事業復活支援金を給付されるために
必須となる事前確認とは、
申請者が申請する前に、
①事業の実施
②新型コロナウイルス感染症の影響
③給付対象などの理解度
などを、
登録確認機関が確認するもので、
いわば、
事業復活支援金第1次審査
の役割を果たす必須プロセ必須いえます。
これら3つを確認する背景としては、
不正受給の防止
正しい制度理解での申請
を目的としています。
事前確認のチェックをおこなう
登録確認機関は、
国の登録を受けた専門家や機関
だけが就任できます。
事前確認は、
登録確認機関との対面
オンライン会議
などの手段でおこなわれ、
申請者の事業の実態
宣誓内容にしたがった申請
であることをチェックします。
※登録確認機関によって、
確認方法の選択肢が違うことがあります。
⇒当事務所までご相談ください。
登録確認機関は
事前確認でチェック事項に問題ない
と判断した場合、確認通知番号を発行します。
確認通知番号がないと、
オンラインで登録されている申請データに
ロックがかかり、申請が完了できない
仕組みになっています。
※事前確認にパスすることが
必ずしも申請者が給付されることを
保証するものではなく、
国の最終審査で
給付されるかどうかの判断がされます。
ちなみに、
申請者が登録確認機関と
継続支援関係にある場合にかぎり、
事前確認の際に
必要書類の一部を提示しなくてOK
電話のみでの質疑応答&確認でOK
というメリットがあります。
申請者と登録確認機関との
継続支援関係とは、
申請者が専門家や機関と顧問関係
複数回にわたって依頼関係
にあるなどの状態を指します。
なお、
昨年運用されていた
2種類の給付金(一時支援金、月次支援金)
の受給歴がある申請者は
継続支援関係の有無に関係なく
原則として事前確認のスキップOKです。
【事前確認の内容】
私たち登録確認機関が
事前確認でチェックするのは、次のものです。
①売上ダウン実績
申請者が
どの月を基準月
(=2021年11月~2022年3月)にしたか
どの年の同月と比較しているか
基準期間はいつか
実際に売上を示した書類を見ながら
チェックします。
この時点で
売上ダウン要件を満たすことが
確認できなかった場合は、
設定できるほかの4か月のうち
再度売上ダウンを確認する必要があります。
②コロナで受けた影響
コロナで受けた影響として
①の売上ダウン要因がどのカテゴリーか
をチェックします。
コロナ禍に関係のない売上額の増減
意図的、自主的な営業ダウンは
給付対象外です。
<経済産業省:コロナの影響9カテゴリー>
③経営実態の書類
事前確認のときに、
次のような書類をすべて確認します。
帳票類を確認するとき、
帳票類に記載されている取引先や売上金額
が通帳などに記帳されている
ことなどのチェックをおこないます。
書類が足りなかったり、
内容に問題があると判断された場合、
登録確認機関は、
登録番号を発行することができず、
申請は完了できません。
※事前確認で提示する書類と
申請のときにアップロード提出する書類は
量や対象期間などが異なります。
※確定申告書は、選択する基準月や基準期間
によって、提出する対象年度が変わります。
④その他申請情報
申請システムで仮登録されている
申請ID
電話番号
など申請者情報
を確認します。
⑤制度の説明
申請者が
給付対象や宣誓・同意事項を正しく理解
していることをチェックするため、
登録確認機関より
次のような確認、説明がなされます。
【事前確認の対策】
申請者となる事業者の皆さまが
登録確認機関との事前確認にパスして
確認通知番号を取得できるよう、
事前確認前には
次のような対策をとっておきましょう。
①登録確認機関への予約
まずは、
最寄り、または依頼したことのある
登録確認機関を探し、
希望日時とともに事前確認を依頼しましょう。
⇒当事務所までご相談ください。
②売上ダウンとコロナの影響の説明
申請にあたって
ピックアップした基準月が
比較月とくらべて30%以上の売上ダウン
していることを確認したうえで申告し、
どのようなコロナの影響を受けたのかを
登録確認機関に
しっかり説明できるように準備
しましょう。
③申請の仮登録
事前確認前には
申請システムで仮登録をおこない、
ログインができること
申請IDが発行されていることを確認
しましょう。
④必要書類がそろっている
事前確認のときと申請のときでは、
提示や提出が求められる書類の
種類、量が異なります。
事務局のポータルサイトにアクセス
または
登録確認機関にヒアリング
して、
必要な書類をチェックし、
準備が必要と言われた書類が
すべてそろっていることを確認しましょう。
もしすべての書類がそろわない場合でも、
一部の書類は代替書類の提示でOKです。
⇒当事務所までご相談ください。
⑤その他情報の提示
事前確認前に、登録確認機関から
申請に関連情報の提供
をお願いする場合があります。
その際は適宜提供できるようにしましょう。
【事前確認はおはやめに】
1月31日からスタートする申請受付。
これに先行していよいよ、
今週末より事前確認の受付もスタート
します。
この事前確認の締め切りは、
2022年5月26日です。
コロナ禍で影響を受けた事業者の皆さまが、
この難局を乗り切るため、
是非ご活用いただきたい給付金です。
給付要件を満たす事業者の皆さまは、
現時点で分かっている概要情報をもとに、
早めの必要書類の準備、登録確認機関へのコンタクト
をおすすめします。
WINDS行政書士事務所は、
登録確認機関として、
事業復活支援金に関するご相談、
事前確認のご予約を、随時承っております。
スムーズな申請ができるよう、
当事務所もサポートいたしますので、
お気軽にお問い合わせください。