【驚愕の採択率】JLOX補助金第3回公募採択結果
2023.08.23[事業支援]
※JLOX補助金グランドルール
要件や申請Q&Aについて
以前のコラムでご紹介しています。
⇒こちらからご覧ください。
※初回公募、第2回公募の採択結果は、
以前のコラムでご紹介しています。
初回公募
第2回公募
【賛否両論!第3回公募採択結果】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
先週末、
JLOX補助金第3回公募の採択結果
が発表されました。
第3回公募においての採択率は
わずか14.5%
採択点数のボーダーラインは
105点/110点満点
となりました。
当事務所でサポートさせて頂いた
事業者さまのうち、
この度8割の皆さまが
無事に採択決定となりました。
本当におめでとうございました。
<JLOX第3回公募採択結果>
【重要】
審査ボーダーラインは
当面の採択目安となります。
残る4回目の公募で
採択率、ボーダーラインの変動は
十分にあり得ます。
※JLOX補助金事務局ウェブサイト
第2回公募までの採択ボーダーラインは
90ポイント、95ポイント
と上がっていたことから
第3回公募においても審査はハードなものになる
と予想していましたが、
今回の公表結果は
ほぼ満点に近いボーダーラインが叩き出され、
近年リリースされたすべての補助金のなかでも
屈指の難度を見せています。
その結果に驚きを隠せない
また、
事業やコンテンツ内容への評価方法が不明
との事業者の皆さまから、
非常に多くの検証のご依頼、
次回申請の対策のご相談
が寄せられている状況です。
【行政書士が予想!第4回募集の採択ボーダーライン】
第4回募集の採択ボーダーラインについて、
私の予想をふたつ、立ててみました。
※JLOX補助金事務局から提供された情報ではなく
あくまで私の仮説として、参考にされてください。
予想①105ポイント
採択ボーダーラインについては
これまでの公募でも
そのポイント数が更新されてきました。
その理由としては
ボーダーラインの公表を受け
各事業者さまが
できる限りの高ポイントを狙った申請で
採択レースが加速した
ことに尽きます。
今年度最後の
第4回公募においてもこの傾向は変わらず
第3回と同レベル、または満点の獲得
を狙った申請が多くなることが予想されます。
予想②100ポイント
予想①を立ててみた一方、
ボーダーラインが少しだけ引き下がる
という見かたも有効です。
第3回公募で非常に高いポイント数を
ボーダーラインにすえてきましたが、
これは、105ポイントまでは満たなかったが
90~104ポイントの高ポイント
を獲得した申請が多く
経済産業省の予算枠の関係から
途中公募で
多くの採択を出すことができなかった
または、
第2回公募で
比較的多くの採択を決定したため
第3回公募で引き締めをかけた
と、推測することができます。
仮に、
第3回公募で採択件数のしぼり込みをかけ
第4回公募の採択者向けに予算をキープした
とすれば、
第4回公募でも
同レベルの採択レースとなった場合
105ポイントまではいかないポイント
=100ポイント
も有力と考えます。
【ラストチャンスに向けての対策】
第4回公募の申請は
11月から来年1月までに開催されるイベント
が対象となり、
申請期限は9月8日。
今年度のJLOX補助金が申請できるラストチャンス
ですが、
今回の採択結果をうけて、
採択のハードルはさらに高くなりました。
次回公募に申請される事業者さまが
気を付けるべき点を、
行政書士としての立場から
ピックアップしてみました。
①要件の徹底カバー
JLOX補助金は、
ライブエンタメが基本対象であり、
「日本発」のイベント
といえることが必要です。
昨年まで展開されていた
JLODliveやAFFとは
制度の目的、申請ルールはまったくの別物
であることを認識しつつ、
基本要件を必ず抑えたうえで
申請計画を立てましょう。
②堅い企画立案
ほとんどの補助金制度においては、
事業計画を立案し、
事業内容や収支の見通しをもって
審査員が現実的、魅力的だと
評価、納得できることが必要です。
JLOX補助金においても、例外ではなく、
第3回公募においてはそうした企画の策定が優れ、
各審査項目で高ポイントを獲得した事業者が
採択を勝ち取れている
と考えます。
特に、
高ポイント同士の事業者で
採択が争われた場合、
よりクリアで具現化できる企画イベント
が、最終的に採択に残る
と考えます。
収支計画書や補足資料でストーリーが説明でき
導入取り組みをあてはめ、
現実的且つ制度目的にフィットした企画
を策定することが必要です。
③説明できる取り組みの導入
JLOX補助金では、
ひとつ以上の取り組み導入で申請可能
ですが、
これまで採択決定されてきた事業は
入念な企画を策定のうえ、
複数の取り組みを導入した申請
となっています。
申請を焦るあまり、
申請間近に企画を急造しての申請
となれば、
要件ポイントの取りこぼしや書類不備
による不採択となるリスクが高まります。
取組審査・加点審査項目の裏付けがあるか
各項目の具体的導入スケジュールが説明できるか
の説明も、採択のカギを握ると言えます。
④ほかの補助制度or新枠の利用
今年度に入って、
エンタメ業界に向けた補助金は
このJLOX補助金だけとなり、
昨年のようなAFF、JLODliveはありません。
そのため、エンタメ事業者さまが
特にこの制度に強いご興味を持たれることは
十分理解できますが、
制度と事業者さまの企画イベントが
マッチするのが難しい場合は、
今年度のJLOX補助金は見送り
来年以降展開される補助制度
に目を向けられることも
良いかもしれません。
ちなみに、JLOX補助金は近日中に、
ビジネスモデル枠
の申請募集が始まる予定です。
現時点でわかっているのは、
この申請枠の対象イベントが、
計画上の黒字が数字で証明できる
1億円以上の経費規模
国内だけでなく、海外でもOK
ということです。
特に
大企業の皆さま
大規模イベントを構想中の事業主さま
は、
この枠の申請に照準を切り替えることも有効
と考えます。
※ビジネスモデル枠については、
こちらのコラムでご紹介しています。
<経済産業省:JLOX補助金ビジネスモデル枠>
【採択で最高のエンターテイメントを】
次回の申請はラストチャンスであり、
期限までいよいよ3週間をきりました。
申請をご検討中の事業者さまは
イベントの企画が制度にフィットしていること
獲得すべきポイントの把握のうえ、
申請されることをおすすめします。
補助金申請サポートのプロを活用して
チェックや申請サポートなどに
お役立ていただくのもよろしいかと考えます。
WINDS行政書士事務所は、
最終公募においても
事業者さまをサポート中です。
採択ロジックを完全に把握し、
採択実績に裏打ちされてプロの専門家を、
是非申請に活用されてください。