コラム

【アメリカVISA】大使館の緊急面接リクエスト

2024.07.31[VISA]





【申請手続き短縮の手段!】

こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
外国人が渡航、日本で在留するためには、
VISAの取得が必要ですが、
私たち日本人も、アメリカに在留するためには、
アメリカVISAの取得が必要です。
必要な書類を準備し、
VISA手続き、許可を得るまでには、
一定の期間がかかります。

しかし、

そうした期間を待ってはいられない
すぐ渡航したいのにESTAを利用できない
緊急案件ですぐにアメリカに行きたい


といった、特別のご事情がある場合に
選択肢として活用できるのが、
VISAの緊急面接リクエストです。

VISA取得のショートカットとなり得る
まさに奥の手とも呼べるこの手続きについて
最新情報を含め、ご紹介します。




【アメリカVISA緊急面接とは】

アメリカVISAを取得するためには、

必要書類の提出
当局オンライン申請
(DS-160)への入力
大使館または領事館での面接
VISAスタンプの取り付け
渡航後、当局からVISA期限の指定


といった手続きを経なければならず、
申請時期やVISAの種類によって異なるものの
これらには一定の期間がかかります。

このなかの、
大使館または領事館での面接
は、事前に予約したうえで
通常、土日祝を除く次のスケジュールで
面接が設定されます。


アメリカ大使館・領事館:休館日

ご自身よりも先に予約が入っていれば
当然、順番待ちとなり、
その分、時間もかかってしまいますが、
予期しない渡米が必要である場合にかぎり、
イレギュラー対応として、
緊急面接予約のリクエストが可能となります。




【緊急面接予約リクエストの要件】

大使館や領事館に
緊急面接予約リクエストを
受け入れてもらうためには、
要件をふたつ。満たすことが必要です。

ひとつは、
申請者がVISAを取得する目的が
予期しない渡米に該当することです。

この要件に該当するケースは、
次のいずれかとなり、
どれも緊急性を要することがわかります。



これらに該当しない、
観光や友人の結婚式
子どもの卒業式への出席
定期的なビジネスや学会への参加

などは、リクエスト対象外となります。

もうひとつ求められる要件は、
緊急面接予約リクエストの資格
です。

緊急面接予約リクエストは
誰でもできるものではありません。
それが、
予期しない渡米の要件の⑤にあらわれています。
⑤に該当するのは、次の者だけです。



これらのほか、
現在日本に滞在していない者
日本国外へ渡航し
政府が定める隔離期間が終了していない者

も、リクエスト対象外となります。




【渡米の緊急性の証明】

緊急予約リクエストの際には、
渡米の緊急性
そして、
緊急面接予約リクエスト可能であること
の証明書類を用意しなければなりません。

これらのひとつ、
緊急性を証明する証拠書類を
シチュエーション別にカテゴライズすると
次のようなものが該当します。
アメリカVISAの申請に関わる書類であるため、
これらの書類はすべて、英文での提出が必要です。
公文書であれば、
翻訳、公証といった付随手続き
もおこなうことになります。







【リクエストの申し込み方法】

緊急面接リクエストを申し込むためには
まず、通常VISA申請手続きをおこない、
VISA申請手数料を支払います。
非移民VISAの申請は、
DS-160システムのフォームへ
必要項目の入力、必要書類のアップロード

をおこないますが、
それら必要書類に、ご紹介した
緊急性を証明する書類も一式に加えます。
DS-160システム



最後に面接予約日を選択します。
緊急渡米の希望日が表示されなくとも、
この日は最短可能日を予約日としましょう。
予約完了後にEXPEDITE REQUESTを送信し、
申請者の抱える緊急性を英語で明記します。

これら申請手続き後に、
大使館・領事館からのメール回答を待ちます。
※do-not-reply@usvisascheduling.com
 というアドレスから回答メールが送信されます。


<アメリカ移民局:緊急面接予約受付>


緊急面接が認められれば、
大使館・領事館から面接案内が届き、
緊急面接予約時に提出した書類
VISA申請の要件に沿った必要書類
の一式を持参して緊急面接に臨むことになります。

緊急面接予約リクエスト
ができるチャンスは1度だけです。

リクエストが認められた申請者が
VISA申請を却下された場合は、
再度緊急予約を申請することはできません。

そのため、
申請要件にフィットしているか、
必要書類は十分に揃い、アップロードに漏れがないか
など、慎重かつ十分に確認のうえ、
申請することが大切です。
※不許可通知となった場合の再リクエストは可能です。
※緊急面接予約リクエスト対象者が10名以上の場合は、
 それぞれのリクエストではなく、
 団体面接リクエストを提出します。




【適切な手続きでVISAの取得、渡米を】

アメリカVISAの申請において
予期しない渡米を余儀なくされる場合、
その証明によって、大使館または領事館の
緊急面接をリクエストすることができます。

ただしこのリクエストができるのは
緊急面接をせざるを得ない条件がある方だけ
です。
条件を満たす書類の用意、
また緊急面接の対応も必要となりますので、
慎重かつスピーディな準備のうえ、
対策しましょう。

WINDS行政書士事務所は、
アメリカVISAの申請サポートを承っております。
今回ご紹介したような
緊急面接のコンサルティングに関しても
お気軽にご相談ください。