【アメリカ永住権】最重要!DVプログラムの応募者写真
2024.10.23[VISA]
DVプログラムについては
以前のコラムで詳しくご紹介しています。
⇒【抽選で当たるグリーンカード!】アメリカ永住権DVプログラム
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<ルール編>
⇒【質問にお答えします】グリーンカードDVプログラム<手続き編>
【必須書類!DVプログラムの応募者写真】
こんにちは。西新宿の行政書士、田中良秋です。
毎年秋、ひと月の期間で
グリーンカードの抽選がおこなわれる、
アメリカ永住権くじ制度の、DVプログラム。
このコラムをお届けしている
2024年10月23日現在は、
DV-2026の応募期間中となっています。
DVプログラムにおいて
指定期間内に正確に応募する
のはもちろんですが、
なかでも当選の鍵を大きく握るのが、
応募者写真の提出と、
私は考えています。
求められるスペックやルールは
毎年ほぼ変わらず、
アメリカ国務省でも
画像スペックがチェックできる
オフィシャルアプリケーション
もありますが、
それでもなお、
応募者写真が原因で落選となってしまう
ケースが多いのも事実で、
当事務所でも
写真についてご相談もよくお受けしています。
こうした応募者写真の厳格なルール詳細を
撮影や提出における注意点もまじえて
詳しくご紹介します。
【応募者写真こそ当選の最大のカギ】
DVプログラム応募の際に提出する
応募者写真は、
永住権への当選に向けて非常に重要な書類
のひとつです。
DVプログラム上、応募者写真は、
デジタル画像として
オンライン上アップロードによって
提出することが必要です。
画像の保存プロセスとしては、
撮影時に保存したもの
源蔵された紙写真を画像加工したもの
どちらでもOKですが、
アメリカ国務省が定める厳正な要件
を満たすものでなければなりません。
提出された応募者写真は、
応募手続き後、
申請先であるアメリカ国務省によって
データベース保存され
その段階で
応募要件上問題のない写真かどうかが
判定されます。
<アメリカ移民局:応募者写真の要件>
※アメリカVISA申請やDVプログラム
で提出する写真規格要件は、
2016年11月以降、変更はありません。
応募者写真の要件は
非常に厳格なものとなっていることについて、
どのような理由、経緯があるのでしょうか。
アメリカ政府は、
外国人を永住者として認め、
移民として受け入れるにあたって
DVプログラムの応募者が
アメリカにとって危険な存在ではない
ことを特定しておく必要があり、
顔認証技術によって
その応募者写真データを判定します。
この技術で、
アメリカ国務省のデータベースに保管された
応募者写真データは、
重複応募や複数回使い回した写真を瞬時に確認する
ものとなっています。
この段階で、応募者は
適切、正確な応募情報を
入力できていたとしても
要件に沿った応募者写真でなければ
落選が決まってしまう
ので、まさに、
応募者写真を制す者はDVプログラムを制す
と言っても過言ではないと考えます。
【ルール厳守!DVプログラム応募者写真の要件】
DVプログラムの応募者写真要件を
ファイル形式を軸としたテクニカルスペック
画像イメージを軸としたビジュアルスペック
のふたつの面に分けてご紹介します。
応募の際にこれらの要件を参考に、
丁寧で確実に写真を準備したいところです。
<テクニカルスペック>
<アメリカ移民局:応募者写真テクニカルスペック>
求められる
アスペクト比、いわゆる画像比率は
600x600ピクセルの正方形となります。
また
カラー濃度も24ビットカラーとなりますので
8ビットのものや
同ビットであってもモノクロのものは
受理されないことに注意しましょう。
紙写真をデジタルスキャンして
画像加工する場合は
300dpiというスキャナー解像度
も気を付けたいところです。
<ビジュアルスペック>
<アメリカ移民局:応募者写真ビジュアルスペック>
6か月以内に撮影したカラー画像写真
が必要となります。
アングルや画像のサイズなど
要件設定の細かさに
非常に驚かれる方が多い
ですが、
反対に
これらをすべてクリアすれば
応募者写真として問題ない
考えてよいでしょう。
顔サイズに関しては、
アメリカ移民局のオリジナル指定が
頭部の写り込み位置が1~1.3/8inch
or
あご下から頭頂部まで画像全体の50%~69%
の高さになるようなサイズ
となっていますので、
スペック一覧上
日本で確認しやすい単位に代えてみました。
顔全体がクリアに見える
ことが必要で、
髪や髪の生え際が見えないような
帽子や頭部を覆うものは着用NGです。
顔に影がおおわれない
ヘアースタイルは目・眉・耳がしっかり出る
ようにスタイリングして撮影しましょう。
また、
ヘッドフォンやメガネ
ワイヤレスハンズフリーデバイスなど
を着用した写真もNGですが、
補聴器など、健康上不可欠なもの
であれば、着用OKです。
アメリカ国務省が
背景色を白orオフホワイトと指定する
理由としては、
応募者写真スペックを確認する際、
背景を均一に照らして撮影することが理想
とされているためです。
服装に関しては、
ユニフォームや制服などは着用NG
ですが、
宗教上の理由で日常的に着用のものはOK
です。
また、指定背景色の関係から、
撮影服装を同色となる白シャツ
にすることは避ける
ことに、注意しましょう。
※とうしても白シャツで撮影に臨みたい場合
検討できる対応がございます。
⇒当事務所までご相談ください。
【行政書士目線で着目!そのほかチェックポイント】
DVプログラムに提出する応募者写真は
アメリカVISA特有の要件があり
留意すべき点がほかにもあります。
応募者の皆さまが意外に見落としがちな留意点を
行政書士として
加えてさらにもう2点、ピックアップしました。
①世帯申請⇒家族全員分
DVプログラムの場合は、
元々応募者としてエントリー予定の本人
以外にも、
配偶者、子供の写真が必要
となります。
関連するお問い合わせとしては特に、
写真は応募者1名だけでいいの?
子どもは未成年者
or21歳未満だから写真提出不要だよね?
といったものがありますが、
家族で申請する場合は家族全員の写真を提出
であるのはもちろん、
子どもが未成年者や21歳未満であっても
提出必須
であることに注意しましょう。
ちなみにこれらの写真はすべて個別撮影
することが必要ですので、
家族の集合写真を提出しないように
気を付けましょう。
②最新の撮影
応募からさかのぼって6カ月を超える時期
に撮影した写真の提出はNGです。
こうした写真は
初めての応募であれば、
古い写真であることを知られず
当選を果たすチャンスもありますが、
当選後の後続手続きである
VISA申請で
撮影時期が古いことが発覚した結果
VISAの許可が得られなかった
という事例もありますので、
応募時から6カ月以内に撮影した
最新の写真を用意するのが賢明です。
③加工・補正⇒無効
近年、
顔や身体画像を補正・加工(レタッチ)
画像の切り抜きや背景色の変更
などできるアプリケーションが流行しています。
しかし、
日本のVISA申請でも同じことが言えますが、
本人確認の真正性が薄れ
落選やその後のVISA申請で不許可となってしまう
恐れがあり、DVプログラムにおいても
応募者写真は補正・加工はNGです。
最近では、
画像処理プロセスを解析して元に戻す技術も発達
しており、
アメリカ移民局が画像の補正・加工を見抜く
といった可能性もありますので、
十分に留意しましょう。
※画像の解像度調整、
クロップ(トリミング)などは
該当の補正・加工からは外しており、
問題ありません。
【ライフプランを占う応募にフィットする写真を】
DVプログラムは
毎年1回、およそひと月の期間中に
必要情報の入力が必要です。
なかでも応募最大の難関と言われる
応募者写真を無事にクリアし
早めの応募をおこなうことによって、
当選に大きく運命を引き寄せていきましょう。
WINDS行政書士事務所は
応募や当選後のVISA申請はもちろん、
提出する応募者写真におけるご相談、加工
といった、各種サポートを承っています。
年度ごとの最新プログラムルールに基づいて
対応しておりますので、
お気軽にご相談ください。